通常、語りの会を開催する時は、オリジナルの挿入歌を交えて、10分から15分の物語を2話ぐらい語りますが、今回は、歌は入れず、2〜3分の短い物語を5話、語ることに。
そう決めてから、短い物語を語るだけでは、あまり楽しくないと思い、物語の舞台になっている場所を、可能な限り訪ねて写真を撮り、お客様と一緒にその場所に関する、知っていることを披露しあうという会として企画。
物語の舞台になっている場所は、何の痕跡もないところも多いし、物語そのものが、教訓を伝えるためにできたフィクションだったりするので、すべての場所を尋ねることはできませんでしたが、これが、私にとって、とても楽しい時間になりました。
「九右ェ門屋敷」というお物語の舞台になったお屋敷はないけれど、交差点の名前が残っていたので、写真を撮りに行き、その地区に住んでいらっしゃる歴史に詳しい知り合いのことを思い出しました。
そこで、連絡を入れると「今からそこまで行ってあげるから、10分待っていて。」と言われ、現地で説明をしてくださいました。
「清正公の忘れ石」というお話の舞台になった場所には、道標があることを知っていたので写真を撮り、近くにあり、お話に出てくる「御日塚神社」で鳥居の写真を撮っていると、隣の家のお爺さんが掃除をしていらっしゃったので、声をかけてみました。
すると「清正公の忘れ石は、これだよ」と境内にある石を指差して教えてくださいました。
どちらの場所も、自分一人ではわからなかったことを知ることができ、それをお客様に伝えることができることをとても嬉しく感じていました。
それに加えて、「おばけ椿」という物語に登場する「八百比丘尼」は、私の住んでいる街にも物語が残っていたので、併せて披露することにしました。
準備をしている段階で、自分が楽しいと感じていれば、その楽しさは必ず伝わります。
本番は、参加した皆さんからもいろいろなことをお聞きすることができ、とても楽しい時間を過ごすことができました。
物語で、心をリラックスさせた後は、はせまリラックス体操で、体もほぐしました。
いつものように、一緒に歌ったり、手を繋いでの体操はできませんでしたが、また、違った楽しみ方を探すことができ、良かった!
方法を考えながら、また、楽しいイベントを企画したいと思います。
お楽しみにね!
(2020年7月17日)